Steam PC カフェって何だ?
SteamにはカフェPC用(サイト)ライセンスというものがあります。
(一般的には漫画喫茶のようなネットカフェですが、Steamの説明では「インターネットアクセスを提供するロケーションであればどこでも商用サイトになり得ます。」とあります。)
これは何かというと、購入したゲームのライセンス数に応じて、ネットカフェのPC上で起動できるゲームの数を制御してくれる仕組み(サイトライセンスサーバー)を提供してくれるというものです。
サイトライセンスサーバーの仕組み
例えばネットカフェに10台のPCがあるとして、World of Warshipsのライセンスを5保有しているとします。
保有しているアカウントはサイトライセンスサーバーにて管理しており、
World of Warshipsを購入していないプレイヤーはサイトライセンスサーバーが一時的にライセンスを付与することで
無料にてゲームをプレイすることができます。
(店舗が設定しているカフェの利用料は考えないものとします)
ライセンスが上限に達した状態で、World of Warshipsを購入していないプレイヤーがプレイしようとすると
「利用可能なライセンスがありません」というメッセージが表示されてリジェクトされます。
但し、World of Warshipsを購入済のプレイヤーであれば
サイトライセンスの状態に関係なくプレイすることができます。
ちなみに、支店を複数保有している場合はサイト間でSteamコンテンツを共有できるのでアカウントを一括管理できます。
(サイトライセンスサーバーは各施設に必要です)
Steamサイトライセンスを得るには
Steamworks開発者アカウントが必要です。手順はこちら。
tsukinowa.hatenablog.jp
Steamworksにログインして、メインページ右下の「資格の追加」を押下します。
すると「Steam サイトライセンス」の申し込みボタンがありますので、押下して
後はSteam サイトライセンス契約にサインする画面が表示されますので
所定の項目に名前を入力して手続きする流れになります。
Steamサイトライセンスの注意点
下記の「Steamゲーム開発者がすることは?」の通り、必ずしも一般ストアで購入できるゲームがサイトライセンスとして購入できる訳ではないので
「Steamの最新ゲームが遊べる!」訳ではないことに注意が必要です。
サイトライセンスとして購入できるゲームは以下のURLにあります。
PC Café Games on Steam
見る限りPUBGやDead by Daylightは配布してないっぽいですね。_(:3 」∠)_
Steamゲーム開発者がすることは?
Steamサイトライセンス用に配布するゲームは、ストアにて一般ユーザー向けに配布しているゲームとは別管理となっていまして
商用ライセンスを付与する必要があります。
(付与するまでサイトライセンス用には販売されません)
Steamworksのホーム画面からゲームを選択してから「商用パッケージを作成」を押下
売り切りにするか、月極にするかを選択できるのでどちらかをチェックして「商用パッケージを追加」
するとアプリ管理に商用パッケージという項目が追加されます。
項目右端から2番目の$£マークを押下
価格を決めたら画面下の「価格を決定」ボタンを押下します。
するとステータスがViveの承認待ちになります。
1日ほど待つと承認済みになりますので、リリース可能となります。
ちなみに、ストアパッケージを無料で公開している場合は、商用パッケージも無料で固定となります。
PCカフェオーナーの利点
- 設置しているPCの台数分ライセンスを買う必要がなく、稼働率を見ながらライセンス数を調整できる。
- サイトライセンスを一括管理できるので、ライセンスの余剰が発生しにくい
- 人気ゲームでもライセンス購入時に在庫切れが発生しない。
ゲーム開発者の利点
- ネットカフェに導入してもらうことで目に触れる機会を増やすことができる。
- 人気ゲームであれば月極ライセンスで安定収入が狙える。
こんな所でしょうか。
日本でサイトライセンスサーバーを導入しているカフェは...
ググってもそれらしい情報は得られませんでした。orz
もし導入しているネットカフェがあったら教えて頂けると有難いです。