とりあえず「ulxrd」の提出が完了してビルドレビュー待ちになりまして、一段落ついたので
そろそろSteamにゲームを公開するまでの手順を纏めようかと思います。
アプリを公開するための条件
Steamにてアプリを公開するには以下の条件を満たしておく必要があります。
・ストアページとゲームビルドがレビューされて承認済みであること
・ストアページが最低でも2週間は 『近日登場』として公開状態であること
(他にも「最初のアプリケーション提出料を支払ってから30日が経過していること」という条件があったような。)
つまりゲーム自体が完成していても、
ストアページの承認を受けてから2週間はゲームをダウンロード(販売)できる状態にすることが出来ないということです。
なのでゲームが完成する目途がついたら、ストアページを先行して完成させてレビュー依頼を出しておくことを勧めます。
ストアプレゼンスのタスク
ストアページをレビューに出すには以下の項目をすべて「完了」にする必要があります。
順を追って説明します。
リリース日設定
リリース日を暫定でいいので設定しておきます。
(後で変更できます)
「日付が設定されていません」の右側にある鉛筆マークをクリック
「変更」から日付を選択して「アップデート」で設定します。
最低でも1つのパッケージに対する価格提案
ゲームアプリの販売価格を設定しておく必要があります。
後で変更できますが、一度無料にすると有料に戻せないので注意が必要です。
「アプリとパッケージ」の「価格決定」をクリック
表のゲームタイトルにある($£)アイコンをクリックすると、USDで設定できる価格一覧が表示されます。
選択すると、各種貨幣単位にUSDの価格に基づいた金額が設定されます。
ちなみに個別に編集することも可能で、いわゆる「おま国」も可能です。_(:3 」∠)_
設定したら、「変更された価格を全て提出」を押下します。
注意
必ず全ての貨幣単位に金額が設定されていることを確認してください。
(設定済みであれば金額が緑色になっているかと思います。)
金額設定がゼロだとその地域にはアプリが販売(配布)できません。
基本情報
「ストアプレゼンス」の「ストアページを編集」を押下
遷移先のページ「ストアページの管理」のアスタリスク(*)の項目を全て設定します。
開発者とパブリッシャー欄の設定
ゲーム名の他に、開発元とパブリッシャー(販売元)を入力する必要があります。
個人さんなど開発元と販売元が特段分かれていない場合は一緒で構いません。
外部リンク
必須ではありませんが、手持ちのサイトやオンラインマニュアルがあるならここにURLを入力しておきます。
検索キーワード
必須ではありませんが関連キーワードを入力しておくことで、ユーザーがSteam上で検索する際にヒットしやすくなります。
対応プラットフォーム
各OSごとのシステム要件をここに入力しておきます。
全ての項目を埋める必要はありませんが、
OSバージョンとメモリ、ディスク空き容量は入力しておきましょう。
(入力がないと後でメールにて指摘を受ける場合があります)
最低システム要件は必須ですが、推奨要件は任意です。
リリース日
リリース日はここでは入力しません。
「近日登場」にチェックを入れるとストアに配信予定日が表示されるようになります。
成人向けコンテンツ
アスタリスクは無いですが必須です。
ゲームの性質に合わせて適切に設定してください。
対応言語
ゲームがどの言語に合わせてローカライズされているか適切に設定する必要があります。
ゲームビルドの審査時に、ストアの設定とゲームの仕様に齟齬がないかチェックされます。
ジャンル
ゲームのジャンルに合わせてチェックを入れておきます。
プレイヤー
ゲームのプレイヤー仕様(シングル専門か、ネット対戦可能かなど)を設定します。
対応している機能
Steamが用意している機能(SteamAPI)を使用しているのならチェックを入れておきます。
コントローラのサポート
サードパーティアカウント
法的通知
この辺はゲームの仕様に合わせて設定してください。(必須ではありません)
サポート連絡窓口情報
いわゆる「お問合せ窓口」の情報としてURL、メール、電話番号のいずれか1つ以上を提示する必要があります。
ここまで入力が完了したら、一旦「Save」を押下します。
その後、画面の上まで戻って「説明」を押下。
ゲーム について
ゲームの概要について入力します。
ローカライズしているなら対応した言語の分だけ入力が必要です。
右のドロップダウンで切替ができます。
短い説明
200-300文字程度の文章でゲームの概要を入力します。
レビュー
受賞リスト
特別お知らせ欄
カスタム画像をアップロード
設定したい項目があれば入力。後で更新することもできます。(必須ではありません)
ここまで入力したら一旦「Save」を押下
画面上まで移動して「グラフィックアセット」を押下
グラフィックアセット
ここでストアの構成に必要な画像をアップロードします。
画像はPNGで作成し、アップロードすると自動的にJPEGに変換される仕組みになっています。
用意する画像とサイズ(px)は以下の通り。
・ヘッダーのカプセル画像:460 x 215
・小型カプセル画像:231 x 87
・大型カプセル画像:467 x 181
・メインカプセル画像:616 x 353
・スクリーンショット:(1280 x 720 もしくは 1920 x 1080推奨)
スクリーンショットは最低5枚必要です。
画像をアップロードすると、サイズがチェックされ寸法通りなら適合した項目へ設定可能となります。
(どれにも適合しない場合、スクリーンショットの扱いとなります)
画像に成人向け要素が無ければ、「スクリーンショットは全年齢対象です」にチェックを入れておきます。
チェックしたら、画面下にある黄緑色の「Save Changes」を押下して設定を保存しておきます。
画面上に移動して「予告編」を押下
予告編
ゲームの動画を最低1本アップロードしておく必要があります。
動画の形式は .mov .wmv .mp4 の何れかです。
特殊設定(任意)
必須ではありませんが、Google Analyticsのアカウントがある人は画面上の「特殊設定」タブを押下
Google Analytics トラッキング ID
ここにGoogle Analyticsのアナリティクスキーを設定するとストアのPVや訪れた人の国籍諸々が取得できるようになります。
ここまで完了したら、画面上の「公開」タブを押下
公開
「全体に公開」を押下でストアページの設定が更新されます。
ここまで完了したら「ストア」については全て「完了」になっている筈です。
「コミュニティ」についても同様に全て「完了」にします。
コミュニティのタスク
「テクニカルツール」の「Steamworks 設定を編集」を押下
「アプリデータ管理」の「インストール」→「クライアント画像」を押下
クライアントアイコン
ICOファイルをアップロードしておく必要があります。
favicon.icoを作成してそれをアップロードすればOKです。
ao-system.net
アップロード前に、「 アップロードの際にクライアント ICO を、クライアント TGA とコミュニティ JPG に変換」にチェックを入れておきます。
アップロードするとクライアント画像とコミュニティアイコンも自動的に作成されます。
タブの「コミュニティ」→「アセット」を押下
カプセル(コミュニティカプセル)
184 x 69pxの画像をアップロードしておきます。
コミュニティアイコン
クライアントアイコンでICOファイルをアップロード済みであれば既に設定されている筈です。
ここまで完了したら、「公開」タブを押下します。
「公開の準備」ボタンを押下すると、「Steamに公開」というボタンが表示されます。
「Steamに公開」ボタンを押下すると、
「public の領域に変更を公開しようとしています。ゲームがすでにリリースされている場合、この変更により顧客が見たりアクセスするコンテンツへ影響する可能性があります。 秘密の確定コードを入力してください 」
という旨のメッセージが入力フォームと共に表示されますので
フォーム上の確定コードを入力して「本当に公開する」ボタンを押下します。
ここまで完了すれば「ストア」と「コミュニティ」のタスクが全て完了になっている筈なので
リリースの進捗状況のストアプレゼンスに
「レビューの準備完了と設定...」というボタンが表示されているかと思います。
押下するとレビュー待ちとなり、大体2営業日ほどでメールにて審査結果が返ってきます。
却下されることは殆どないですが、
メールに編集案(直した方がいい箇所)が書いてあるので内容は必ず確認してください。